私は転職を何度も経験しました。
また、比較的人が動く会社にいたことが多いので、転職する人たちを見てきました。
今60代になって振り返ると、新しい職場に入った時に一番大切なのは、
観察すること
だと思います。
「そんなこと当たり前でしょう」
と思われるかもしれません。
でも、私が言いたいのは第一印象の話ではありません。
最初の一週間や1カ月を過ごして
「なんだかよさそう」
とか
「なんだか、転職失敗したかも」
と感想を言う。
その時点のことを言っているのではありません。
もう少し長い期間、観察を続けることです。
新しい職場に入った時、自分の常識と職場の常識が近い場合があります。
そういう時は、問題なく、少しずつ慣れていき、その会社の一員として働いていけば良いだけです。
でも、現実には、
何か違和感がある
上司や先輩と合わないようだ
仕事の進め方に納得できない
「転職失敗だったかも」と思う
辞めた方がいいのではないかと思う
そんな時もあります。
そんなことが「よくあります」と言っても過言ではないかも知れません。
みなさん、よく、そういうことをおっしゃるので。(笑)
実際、私は過去の転職で、1か月で辞めた職場があります。
そのことは過去に記事として出していますので、
よかったらお読みください。
転職した先は、すごかった。。。20代で離婚したシンママが、2か所目の職場を1か月で辞めた理由
今振り返っても、あれは辞めて正解だったと思っています。
だから、入社して早々にまわりの環境を「非難」「悲観」の感覚で見てしまうことを否定しませんし、結果として早期に退職することを否定する気持ちも毛頭ありません。
ただ、別の転職経験からは、
最初に感じた違和感について、一定期間の観察の結果その理由が理解できたり、納得や受容できることもある、と思うのです。
時間の経過とともに、慣れることで、自分の物の見方が変わることも、あると思うのです。
しばらく観察することで、良くも悪くも変わることがあり得る、
そんな可能性について、共有したいと思っています。
ある程度以上のサイズの組織に入ると、
自分が最初に接する人や部署は全体のほんの一部です。
親切に教えてくれた人の話も、
その人が見ている範囲の話に過ぎないことがあります。
例えば、会社が掲げている理念・文化も同じです。
入社前後に面接で、
「うちはこういう会社です」
と理念その他を説明されることがあるでしょう。
「良いと思って」選択して入ったのに、実態は全く違う、
と失望することがあるかも知れません。
例えば、
「グローバルな環境の中で成長する」
なんてスローガンを掲げているのに、
入社してみたら先輩も上司も英語はできないし、
海外のビジネス案件なんて皆無、
となれば、
失望もするでしょうし、
「転職は失敗だったかな」
と思うかも知れません。
けれど、それは、「嘘」とは限らないのです。
「こういう会社になりたいと思っている」
という方向性を掲げており、
その方向に会社が進むために
必要な人材としてあなたを採用したのかも知れません。
あなたが一人目なら、
その後、同様の人材が集められていくのかも知れません。
時間をかけてその会社が変わっていく、
歴史の中にあなたがいるのかも知れないのです。
または残念ながら、
単に理想を掲げているだけで、
実行力がない会社なのかも知れません。
入社して数週間では、そういうことの真偽も、わからないことが多いのです。
または
それまでの歴史が形作ってきたその時の環境では、
まだなんとも言えない、ということもあるのです。
私は、
違和感を持った時こそ
観察を続けた方がよい
と思っています。
なぜそのルールがあるのか。
なぜその人はそういう態度を取るのか。
なぜみんな不便そうなのに改善しないのか。
観察していると、
最初は理解できなかった理由や背景が見えてくることがあります。
もちろん、本当に問題がある場合もありますが、
その結論を急ぎすぎると、
見えるはずだったものが見えなくなります。
私自身は、
半年はやってみる。できれば2年。
そんな感覚を持っています。
1年目のサイクルで学ぶ。
2年目のサイクルでやってみる。
こんな感じです。
それでも、再度言いますが、1か月で辞めた経験もあり、
それを今でも間違いだったとは思っていません。
そんなこともあります。(笑)
続けることだけが、常に正義ではないと思っています。
だけど、せっかく転職したら、できれば長く続けたいですよね。
多くの場合、
自分が見ているものが組織全体に渡る事象なのか、ごく一部の特殊な状況なのか。
結局実態はどうなっているのか。
今後変わっていくのか、変わらないのか。
それが見えてくるまでには時間が必要です。
そして、単に時間を過ごして距離をおいて観察するより、
調べて、学んで、行動して、協働して。
その中からわかることがあり、それは経験や学習というものになり、大きな価値をもつことが多いと思います。
辞めたくなるとか、
就職・転職を後悔したくなるとか、
新しい場所では、時として、
いろいろな気持ちが自分の中で暴れてしまうこともあるでしょう。
苦しいことも、悩みもあると思います。
でも私は、
辞めるかどうかではなく、
どれだけ観察できたか。
悩みながらの観察・分析がどんな量と質であったか、
が何よりも
自分の成長のために重要であると思います。
その会社と長くつきあうのか、
早々に転職するのか。
それは、今日のテーマの中心ではありません。
それより、
その期間、そこから何を得たか。
単に時間を消費してしまっただけではなかったか。
そこが、私たち次第で変わります。
それが、私たちの人生に残っていくものであると思っています。
就職・転職して、
良い環境にめぐまれたと思ったら、
そのまま楽しく働いてください。
違和感・不快感・悩みなどを感じたら、
全体像をつかんだ上で
十分に理解・分析できたと思うまで、
数か月から、場合によっては1-2年は、
行動しつつ観察してみてください。
それは、かなりの確率で、
自分の成長に直接的に結びつく時間となるでしょう。
今、苦しいですか?
十分な観察ができていない時点では、
その苦しみや悩みの原因が、正しく理解できていない可能性があります。
私自身、その根拠のない悩みの中でもがいた時間を多く過ごしました。
けれど、辞めるかどうかの結論よりも、もがいた時間に価値があるという見方もある。
会社は変えられない、人は変えられない、でも、自分のもがき方は変えられるかも・・・
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