転職して、就職して、配置転換になって、転勤して、
仕事が教えてもらえない、という不満と悩み
昇給したいか、昇進したいか、転職して転職先で認められたいか。
欲求は人それぞれで、
全てにノー、という人もたくさんいると思います。
だから今回は、
「仕事ができる自分になりたい」
少なくとも、
「使えない」と言われない自分になりたい。
そんな人に向けて書きます。
ただ、それ以外の人も、よかったら読んでみてください。
何か、自分が気がつかなかったものに気づくことがあるかもしれません。
職場で仕事を教えてもらえない
という不満を抱えている人は多いらしいです。
よく愚痴を聞きます。
私も以前はそういう不満を持っていました。
一方で、そういう不満を全く感じない人もいます。
この違いはどこで決まるのでしょうか。
私は、
教えてもらいたい欲求 と 教えてもらっている量 のバランス
そして、
教え方のうまさ と 教えてもらう側の理解度 のバランス
で決まるのだと思っています。
みなさんはどう思いますか?
実は、「仕事を教えてもらえない」という話が、
あなたの問題でもある、と言ったらどうでしょう。
先輩にかわいがられない性格だから教えてもらえないんだよ、
なんて話はしていません。(笑)
コップと水の話
人間には常に欲しいものがあります。
ここでは、
「仕事ができるようになるために必要な情報」
が欲しいものに該当しますね。
そして、その情報を入れるための空のコップを持っているとします。
コップが水で満たされたら満足です。
ただし、すぐに次のコップが現れますけれどね。
目の前には水道の蛇口があります。
誰かが蛇口をひねってくれて、
私たちのコップを運んでくれて、
十分な量の水を入れてくれたら、楽ですよね。
新人研修が充実していて、入社後現場に配属される前に
必要なことをすべて教えてくれる。
そして、その後しばらく「指導係」がついてくれる。
そんな環境は、誰かが水の入ったコップをもってきてくれる状態なのかもしれません。
けれど多くの現実は違います。
コップは自分で運ばなくてはならない。
蛇口はコップがまだ満たされていないのに閉じられることもある。
ちょろちょろとしか水が出てこないこともある。
時には、誰も蛇口を開いてくれないことすらあります。
私が経験したケースでは、
蛇口を自分で開きに行って叱られました。笑
蛇口が開けない。
あるいは断水している。
そんな時には、ペットボトルの水を買いに行くのも一つの方法です。
もちろん、その投資を後で回収できる見込みがあるなら、ですが。
もう一つ言わなくてはならないことがあります。
コップは、私たちのコップだ、ということです。
過去の経験、過去に机上で学習したこと、などによって、
コップの形とか大きさが違うのです。
だから、至れり尽くせりの研修制度も、
ある人にとっては足りなかったり、
別の人にとっては、時間の無駄だったり
するわけです。
指導係の新入社員時代のコップがとても小さかった場合、
その人は新人のころ自分が知りたかったものを基準に
後輩を教えようとする傾向があるかもしれません。
「これだけ教えれば、他は、すでに学校で習ったことだよね」
などという認識はありますよね。
私などは、学校で勉強したことをあまり覚えていないので、
ほぼ丸ごと「知りたい」のですが。(苦笑)
そういうギャップがある指導係さんが相手ですと、
指導のシステムはとても素晴らしくても、
後輩のコップに水が満たされるのは難しいでしょう。
そんな相性もあります。
本当に欲しいものは何なのか
ここで、
「仕事を教えてもらいたい」
という欲求を分解してみましょう。
仕事ができるようになりたい
↓
そのために仕事を知りたい
↓
そのために仕事を教えてほしい
ではないでしょうか。
私は、この中で一番大切なのは
「知りたい」
だと思っています。
教えてもらうことは手段です。
目的ではありません。
教えてもらえなくても、
「知りたい」
という欲求は残るはずです。
そして、「知りたい」を満たせなければ、
多くの場合は仕事ができるようになりません。
でも逆に言うと、
教えてもらうという手段が不十分でも、
「知りたい」を満たす方法は他にもあります。
1. 行動して、観察して、質問が具体的になったら聞く。
2. 別の人に聞く。
3. AIに聞く。
4. マニュアル等を読み込む。
5. その他、何がありますか?
どんな方法をとっても、完璧ではありません。
1. 行動して、観察して、質問が具体的になったら聞く。
観察と言っても、
事務仕事だと、見えないことが多いです。
メールが共有されたり、会議に同席できないと、見えません。
接客や作業系だと、かなり有効です。
行動して、質問を具体的にすることはとても大切です。
具体化できた質問ができるだけで、まわりがあなたを認めることも多いでしょう。
けれど、何か行動すれば、失敗の可能性が付きまといます。
おかしな質問をして、馬鹿にされる日もあるかもしれません。
そういうマイナス点はありますが、
とても大切な姿勢です。
2. 別の人に聞く。
「教えてくれるべき人」が教えてくれなければ、別の人に聞くのですが。
人によってやり方が違う、考え方が違う、という場合は、
気をつけなくてはなりません。
上司や直接の同僚と、その親切な人との考え方等の違いに注意を払いながら、
「これでよいですか」と確認する姿勢は有効でしょう。
行動してしまって、「それ違う」と言われたときは、
単に合わせて修正していけばいいのです。
教えてくれた人を恨んではいけないし、
教えてくれた人の名前を出して言い訳しないようにしましょう。
本来のライン上にいない人の情報は、
間違っていて当たり前、
というぐらいで聞きましょう。
だけど、そういうアドバイスも、自分のまわりを知る、正しい答えに近づくために、決して馬鹿にできるものではありません。
3. AIに聞く。
信頼できないことを忘れず、参考一般情報としてAIに相談するのは有効です。
質問を間違えると、回答が間違いになりますし、
職場の習慣のようなことはAIにはわかりません。
4. マニュアル等を読み込む。
これも大切なことですが、リスクもあります。
マニュアルを誰も守っていない、という職場もあります。
マニュアルが古いということもあります。
マニュアルにこう書いてあった、ということも、
一つの参考情報として扱う方がよいと思います。
上司や先輩に「マニュアルにはこう書いてありました」などと言うと、
反発されるケースもあります。
5. その他、何がありますか?
どんな方法も、
一つで完璧にあなたのニーズを満たすものではない
ことが、一般的だと思います。
複合的に行きましょう。
「教えてくれるべき人」が十分に教えてくれなかったとき、
現場仕事で一番効果的な代替案は、1番のように思います。
事務仕事では全てかもしれません。観察していても、見えにくいので。
自分で変えられる部分に集中する
「仕事を教えてくれるはずの人」が教えてくれない、という場合、
教える側に、もちろん要因があります。
教え方が下手な人もいます。
仕事を教えるのが面倒な人もいます。
説明が不足している人もいます。
一方で、
教えられる側にも、
理解が早い人もいれば、
なかなか理解できない人もいます。
つまり、すべては相対的なものです。
ただ、仕事を覚える立場の人にとって重要なのは、
「何が正しいか」
よりも、
「自分で変えられるのは何か」
だと思います。
教える側は、自分ではないので、「他人の意識、行動」を変えるのは難しい。
でも、
1. 行動して、観察して、質問が具体的になったら聞く。
2. 別の人に聞く。
3. AIに聞く。
4. マニュアル等を読み込む。
こうした行動は自分で選べます。
だから私は、
教える側の問題を考えるよりも、
まずは自分がどうすれば「知ることができるのか」
を考える方が先だと思っています。
私の話をさせていただくと、
今60代ですが、40代後半ぐらいから、
若い頃より覚えられない
本当に記憶力が落ちた
と感じています。
聞いた説明をすぐ忘れてしまうようでは、
仕事の習得能力が明らかに低くなっています。
だから、
若い頃以上にメモを取る。
若い頃以上に繰り返す。
これは、正直しんどいです。
でも必要ならやるしかないです。
でも、必要でなければやらなくてもいいのです。
大切なのは、
仕事ができるようになりたい。
そのために知りたい。
という「自分の正しい欲求」だと思います。
その欲求がない人、
つまり、空のコップのない人の手の上に
いくら水をかけても、溜まりません。
止まらず進むことのススメ
慣れない仕事をしようとしていると、
質問しても十分に教えてもらえない。
何度説明されても理解できない。
委縮してしまって、質問もできなくなる。
そんなことはありませんか?
そんな場合の解決策は、
「その仕事の担当を外してもらう」
かもしれません。
けれど、それができなければ、
対応策は一つしかないように思います。
止まらず、進むこと
です。
仕事では、
何が分からないのかすら分からないことがあります。
できる気がしない、と感じてしまうこともあります。
その状態で高い基準を自分に課すと、止まります。苦しくてたまりません。
そういう時は、
何をしなくてはならないのか
をシンプルに確認します。
委縮が大きいと
「何をしなくてはならないのか」が
わからなくなってしまっていることもあります。
ここで言っているのは、その仕事のゴールのことです。
それはさすがに、注文・指示を出してきた人に聞くしかないです。
ここは、推測で進むのは危険です。
ゴールが明確になったら、
自分のわかる範囲で、やってみてください。
止まらない。
進んでみて、
「わからない」という点に来たら、
その点についてのみ、
上司か先輩か同僚かAIに質問する。
ある程度の骨子ができたら、
注文・指示者に最初に確認したゴールも含めて、途中確認をします。
わからない仕事では、何度も確認します。
慣れている仕事では、途中確認はしなくても良い場合も多い。
そんな感じです。
止まってしまうことが何より良くないことです。
自分が「わからない点」「知るべき点」が明確にならない。
不安が募る。
自分に自信がなくなる。
これは、動いてみた結果、修正されたり注意されることより数倍深刻です。
骨子がないままに
「どうしていいかわかりません」
という質問・相談をすると、
相手の反応は良くないことが多いでしょう。
ほんとうに3%しかわかっていなくても、
スカスカでも、骨子を作って相手に質問・確認をすれば、
それを繰り返していけば、
ゴールに近づけます。
ゴールの確認さえ間違えていなければ、AIも助けてくれるでしょう。
自信がないから、慣れていないから、
と止まってしまうことが、一番損することだと思います。
職場では、残念ながらフリーズしてしまう人を時々見かけます。
肉体労働なら分かりやすいのですが、
事務職では仕事が止まっている状態が
まわりからしばらく見えないことがあります。
本人はいたって真面目だったりします。
でも不安が強すぎて進めない。
その結果、締切直前になって問題が発覚する。
管理職をしていると、そういう場面に何度か出会います。
「もっと早く相談してくれればいいのに」
「どうして抱え込んだんだ」
そんな言葉が飛ぶこともあります。
もちろん、管理職側も、時々進捗を確認するなど、
できることはあると思います。
でも担当者本人は、
管理職にできていない状況を「確認される」より、
自ら動いて「確認しにいく」ほうが、
数倍シゴデキさんです。
自信のなさから止まってしまっていないか、
時々確認した方がいいと思います。
いかがでしょうか。
教えてもらえたら快適かもしれませんが、
教えてもらえなくても、
なんとかなる世界があるものです。
「知りたい」を諦めなければ、
人は思っているより多くのことを知ることができると、
私は考えます。
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